48話
一年間、本当に楽しかった。思い出すだけでまた涙が出てきますが、気持ちは爽やかです。たくさんの思い出をありがとう、と素直に言いたいです。萌えだけじゃなくてたくさん感動をもらった。普段なら考えないような難しいことを考えさせてくれた。忘れられない作品になりました。ありがとう。
感想はネタバレにつき続きから。ついでに映画のネタバレもしてますのでご注意を!書いてるうちに力尽きたのでそのうちまた追記しようと思います。あといつも以上に文章がめちゃくちゃです。
感想はネタバレにつき続きから。ついでに映画のネタバレもしてますのでご注意を!書いてるうちに力尽きたのでそのうちまた追記しようと思います。あといつも以上に文章がめちゃくちゃです。
映司の幸せを願って、映司に人間のままでいて欲しいと願って、生きていて欲しいと願って、誰よりも映司の未来を信じたのはアンクだった。映司を心身両面で助けて、映司の未来を信じてやることをした。どうしたら映司自身が自分を信じられるのかをアンクは分かってたし、ためらわずそれを実行した。アンクは満足したからそのまま死ねたっていうだけじゃない。映司や比奈ちゃんから与えられて感じられた命と愛情を味わうことからさらに一歩踏み出して、アンクは「自己実現」をした。誰かに何かをしてやりたい、何かを残したいと思うことは、高次の欲求を持った人間にしかできない。アンクは46話のあの瞬間から本当に本物の人間になった。映司の「ありがとう」のおかげで一話からずっと助けられ守られていたことに気付いて、今度は自分が手を差し伸べる側になりたいと思ったんだと思う。大事だと思う人を助けたいっていう、すごく単純な欲望。命をかけて、でも誰も後悔させないように、アンクは自分にできる限りのことをした。笑って生きられる未来を映司に信じさせてやるために。たった一度の「ありがとう」のせいで、アンクの中からあんなにとめどのない愛情が生れてくるなんて、映司だって思わなかっただろうと思う。なんてこと言っちゃったんだ。でもきっと、それは気付かなかっただけで心の中にあったんだと思う。与えられるきっかけがあったかなかったかだけで、グリードだって愛を感じられる可能性があったんだと思いたい。
アンクは自分の命をかけて映司の命を助けて、人間性を守って、心を救って、未来を与えたけれど、逆にアンクがそれをしたいと思ったからこそ本物の「命」を持てたのだろうとも思う。とはいえ人間は命がある以上いつかは死ぬものだし、どうせ死ぬのなら映司を助けて死にたかったのかもしれない。なんだか堂々巡りだけど、いずれにしても47話後半からのアンクは迷いがなくて、すっきりした顔をしていて、自分のすべきことを完全に把握しているように振舞っていた。最終的にメダルが割れちゃって悲しいんだけど、アンクがずっとそんな顔をしているから途中から泣いていいのか笑った方がいいのか分からなくなった。「お前をオーズにしたのは得だった。間違いなくな」っていうセリフは「ありがとう」と同じだよね。映司がアンクにやったように、自分の価値をアンクに認めてもらったのと同じだよね。助けあって認めあって許しあって、お互いがお互いの本当の「相棒」になれた。もう一緒に戦うことも、変身することもできないけれど。
あのシーンはどうしても映画と比べてしまうんだけど、ラストバトルで自分のコアを使ってタジャドルに変身させたとき、映画と違って映司が「なんで?」って顔をしなかったのに驚きました。追記:すみません、「どうして」って言ってました…。あほ!「それは本当にお前がしたいことなんだよな」って穏やかな顔で言ってるところ、映司がアンクのことを自分たちのことを完全に理解して信頼している証なのか、と思って泣きたくなった。あの映画が六月ごろだとすると今はもう二ヶ月以上経っているわけで、敵対してた期間も多かった二ヶ月の間にあれ以上の絆が築けてたんだ。自分の意識コアを貸してくれるなんていうとんでもない事態に「なんでお前がそんなことまで?」って疑問をさしはさむ必要すらないくらい。アンクを信頼してるしアンクが自分を信頼してくれていることを映司が分かってた、っていうすごくいいシーンだったと思う。キレまくったメダルスキャンや「行くよ、アンク」っていうセリフも、映画の変身シーンとはまた違う気持ちの入った感じですごくよかった。
オーズって話は徹頭徹尾、映司の内面を描いた物語だったと思う。でも誰よりも分かりにくく描かれてた。アンクに焦点を当てることでぼかしてた。映司はなぜすぐに命を投げ出してしまうのか、なぜそういう場面で少し嬉しそうな顔をするのか、なぜいつも何でもないって強がってしまうのか、なぜいつも困ったように笑うのか、なぜそこで何も言えないのか、どうでもいいことばっかり言っちゃうのか、どれもはっきり描かれたことはない。なのにそれでも誰にも理解できない底知れない複雑な内面が潜んでるってことを本当に信じさせてくれ、考える余地を与えてくれ、現実にいる人のようにリアルに昇華してくれたのはドラマの力と渡部さんのおかげだと思う(もちろんキャラクター、キャストの皆さん全員に言えることだけど)。そういうはっきり描かれない不気味なところも、ヒーローらしさも優しさも穏やかさも、全部合わせて本当に魅力的なキャラだったと思う。本当に好きだったよ。毎回ちょっとした描写に驚きの連続で、考えても考えても答えが見えなかった。フィクションのキャラクターなのに、本物の人間みたいだった。アンクも映司くんも。
話が脱線したけど48話の映司くんのことを。アンクの姿を認めて今日のアイスくれとか言われて「本当のタトバ」からプトティラになり、紫の煙を吐いて人間に戻ったところは、アンクの存在によって等身大の自分を思い出したってことでいいのかな。46話でアンクがメダル投げてくれるのを思い出してグリードの手が元に戻ったところと47話の「約束、一年分のアイス」でちょっとだけ思ったんだけど、映司の本物の欲望って「力」じゃなかったんじゃないだろうか。グリードの手から戻ったシーンも「アンクが与えてくれてた力」を思い出したわけじゃなくて「アンクと一緒に戦ってた日々」を思い出してたんじゃないか?ラストで映司くんが「明日のメダル」と旅をしているところで、アンクが救ってくれたことで取り戻したはずの、映司くんの「心が熱くなるもの、満たされるもの」あるいは「明日のメダル」っていったい何なんだろうと思ったときにうっすら確信できた気がした。映司が旅に出た理由は、一番の欲望になったのは、「アンクと一緒にいた日々を取り戻す」ことじゃなかっただろうか。もしそうなら悲しいミスリードだと思う。映司くんが旅に出た描写を見て、ああ、二度とクスクシエには戻ってこられなかったんだな、と思って初見では泣いたんだけど、映司くんはアンクを取り戻したのちにクスクシエに帰るつもりなのかもしれない。二人で暮らし、みんなで過ごした楽しかった日々をまた味わいたいっていう欲望にやっと気づけたのかもしれない。
二話で初めてアイス食わせた晴海公園で映司が嬉しそうに笑ってはしゃいで無神経なこと言いまくってたシーンでも、なんでアンクにこんなに甘えまくってるんだろう、と思ってすごく引っかかってた。映司があんなに嬉しそうに、無防備にしてたことってない。話があんなに緊迫してるのに、映司くんだけ24話の頃みたいな緊張感のなさでしゃべってる。あの頃が本当に楽しかったし、アンクのそばにいたかったし、アンクをそばに置いたまままたみんなの中に入っていきたいと思っていたんだと思う。多分アンクも甘えられてることに気づいてた。映司が自分でも気付かない本心で何を求めているのかも。だからメダルにヒビ入ってることも映司には言わなかったし、何も言わずに一緒に戦ったし、躊躇もせず助けに回った。そして自分を助けられなかった映司を全身全霊で許し、未来に導いたんだと思う。満足したとかいうより映司を助けたいっていう気持ちが、幸せを自分が味わいたい気持ちを凌駕してしまったのか。愛だ。
「俺はもういいよ。もう無理だ」っていうセリフが本当に心に痛くて、映司くんにとってオーズになってからの時間は長い時間をかけたゆるやかな自殺みたいなものだったのかなと思って悲しかった。世界を守るって大仕事もやり遂げたし、オーズの力もグリードの力も失ったし、もう生きてる理由なんかないと思ったんだと思う。誰かを助ける腕がない自分は生きてる価値なんかない、とずっと思ってきたのかな。でも映司が砕けたアンクのメダルを手にしたとき、子供を内戦で助けられなかった思い出のやり直しになってしまうはずのところが、「お前が掴む腕は俺のじゃない」とアンクが言ったことで映司は今まで助けられなかった誰しもから許された気持ちになったと思う。アンクのあの言葉は完全に愛を与える行為だったと思う。映司もまた自分を受け入れてもらって、自分への愛を感じられたから自分を許せて、自分が生きて未来を歩くことも許せて、他人を許せて信じられたんだと思う。誰かに大事に思い思われることの意味を、アンクのおかげで知ったんだと思う。映司くんもアンクと同じだったんだね。本編やMVを見るたびに映司とアンクの関係を私なりに考えてきたけど、今日やっと答えが分かった。映司くんとアンクは、お互いに与えあい、許しあう関係だった。お互いがお互いを人間にした。自分と他人、両方を大事に思う気持ちを芽生えさせた。その上でお互いのそばにいたいと思わせた。これが恋人でなくていったいなんだっていうんだ…。
なんでも自分でやろうとしていた後藤さんが「何でも一人でやろうとするな」って映司に手を差し伸べてくれたのがすごく感動的でした。映司くんと後藤さんの立ち位置が完全に入れ替わった。後藤さんが警察官に復帰したらしき後日談も本当に嬉しかった。逃げずに自分の欲望と真剣に向き合ってきた結果だよね。腐らず努力する人は報われる。本当に正しい欲望との付き合い方だと思う。欲望は世界を救うってほんとだったんだなすげーや会長
あと比奈ちゃん、結局欲張れないままだったのでアンクとの別れのところを初見で「あれ?」と思ったんですが、あれも映司のときと同じく「届かなかった手を悔やむな」っていうアンクの笑顔のおかげで比奈ちゃんも救われた、というシーンだったんだなと思って泣きました。ずっと一人で悩んで、どうしたらいいのか分からなくて苦しんでた比奈ちゃんもまた、映司くんと同じように「都合のいい神様」になって心が壊れてしまうところだった。アンクがあんな風に笑ってくれさえしなければ。アンクと比奈ちゃんの関係も与えあって許しあう関係だったと思う。アンクは比奈ちゃんから命を認められ、愛された。でも与えられっぱなしだったわけじゃない。それがあの別れの笑顔と、「アンク、ありがとう」と、メダルのもう半分を拾うシーンだったと思う。なんでわざわざもう半分が比奈ちゃんのそばに落ちたのか、考えるまでもないと思う。アンクは映司と比奈ちゃんのところに落ちたかったんだと思う。どんな姿になっても大事な人と一緒にいたいし、忘れてほしくない。それが命ある証だと思う。アンクの生きた証は、それを欲したという事実そのものだと思う。
それとあのラストですが、希望のある終わり方で本当によかったと思いました。欲し続ける限り、変わり、生れ、今日を明日にできるんだよね。映司がそれを欲して旅をし続けるならきっと可能性はある。というか映司が欲望をかなえるという物語はここが始まりだと思う。オーズは、すべてを失って決して癒されないほど傷ついた映司がオーズの力と出会って少しずつ自信と人間らしさを取り戻し、でもまた失敗して大事なものを失ったけれど、その代わり本当に求めるものを知ることができた、っていう物語だった。アンクは映司の夢や未来をきっと信じてる。でも俺がいなくてももう大丈夫、だとは思ってない。なぜなら愛してるからね!ずーっとそばにいたいからね!何があってももう離れたくないからね!ははは、もうお前にプライバシーなんてないと思えバーカ!!
一年間、本当にありがとうございました。あんなに楽しくて泣いて苦しかったのは、この物語が、人物たちが、まごうことなく本物だと信じさせてくれたからです。たくさんの感動をくれてありがとう。MOVIE大戦楽しみにしてます!!!
アンクは自分の命をかけて映司の命を助けて、人間性を守って、心を救って、未来を与えたけれど、逆にアンクがそれをしたいと思ったからこそ本物の「命」を持てたのだろうとも思う。とはいえ人間は命がある以上いつかは死ぬものだし、どうせ死ぬのなら映司を助けて死にたかったのかもしれない。なんだか堂々巡りだけど、いずれにしても47話後半からのアンクは迷いがなくて、すっきりした顔をしていて、自分のすべきことを完全に把握しているように振舞っていた。最終的にメダルが割れちゃって悲しいんだけど、アンクがずっとそんな顔をしているから途中から泣いていいのか笑った方がいいのか分からなくなった。「お前をオーズにしたのは得だった。間違いなくな」っていうセリフは「ありがとう」と同じだよね。映司がアンクにやったように、自分の価値をアンクに認めてもらったのと同じだよね。助けあって認めあって許しあって、お互いがお互いの本当の「相棒」になれた。もう一緒に戦うことも、変身することもできないけれど。
あのシーンはどうしても映画と比べてしまうんだけど、ラストバトルで自分のコアを使ってタジャドルに変身させたとき、
オーズって話は徹頭徹尾、映司の内面を描いた物語だったと思う。でも誰よりも分かりにくく描かれてた。アンクに焦点を当てることでぼかしてた。映司はなぜすぐに命を投げ出してしまうのか、なぜそういう場面で少し嬉しそうな顔をするのか、なぜいつも何でもないって強がってしまうのか、なぜいつも困ったように笑うのか、なぜそこで何も言えないのか、どうでもいいことばっかり言っちゃうのか、どれもはっきり描かれたことはない。なのにそれでも誰にも理解できない底知れない複雑な内面が潜んでるってことを本当に信じさせてくれ、考える余地を与えてくれ、現実にいる人のようにリアルに昇華してくれたのはドラマの力と渡部さんのおかげだと思う(もちろんキャラクター、キャストの皆さん全員に言えることだけど)。そういうはっきり描かれない不気味なところも、ヒーローらしさも優しさも穏やかさも、全部合わせて本当に魅力的なキャラだったと思う。本当に好きだったよ。毎回ちょっとした描写に驚きの連続で、考えても考えても答えが見えなかった。フィクションのキャラクターなのに、本物の人間みたいだった。アンクも映司くんも。
話が脱線したけど48話の映司くんのことを。アンクの姿を認めて今日のアイスくれとか言われて「本当のタトバ」からプトティラになり、紫の煙を吐いて人間に戻ったところは、アンクの存在によって等身大の自分を思い出したってことでいいのかな。46話でアンクがメダル投げてくれるのを思い出してグリードの手が元に戻ったところと47話の「約束、一年分のアイス」でちょっとだけ思ったんだけど、映司の本物の欲望って「力」じゃなかったんじゃないだろうか。グリードの手から戻ったシーンも「アンクが与えてくれてた力」を思い出したわけじゃなくて「アンクと一緒に戦ってた日々」を思い出してたんじゃないか?ラストで映司くんが「明日のメダル」と旅をしているところで、アンクが救ってくれたことで取り戻したはずの、映司くんの「心が熱くなるもの、満たされるもの」あるいは「明日のメダル」っていったい何なんだろうと思ったときにうっすら確信できた気がした。映司が旅に出た理由は、一番の欲望になったのは、「アンクと一緒にいた日々を取り戻す」ことじゃなかっただろうか。もしそうなら悲しいミスリードだと思う。映司くんが旅に出た描写を見て、ああ、二度とクスクシエには戻ってこられなかったんだな、と思って初見では泣いたんだけど、映司くんはアンクを取り戻したのちにクスクシエに帰るつもりなのかもしれない。二人で暮らし、みんなで過ごした楽しかった日々をまた味わいたいっていう欲望にやっと気づけたのかもしれない。
二話で初めてアイス食わせた晴海公園で映司が嬉しそうに笑ってはしゃいで無神経なこと言いまくってたシーンでも、なんでアンクにこんなに甘えまくってるんだろう、と思ってすごく引っかかってた。映司があんなに嬉しそうに、無防備にしてたことってない。話があんなに緊迫してるのに、映司くんだけ24話の頃みたいな緊張感のなさでしゃべってる。あの頃が本当に楽しかったし、アンクのそばにいたかったし、アンクをそばに置いたまままたみんなの中に入っていきたいと思っていたんだと思う。多分アンクも甘えられてることに気づいてた。映司が自分でも気付かない本心で何を求めているのかも。だからメダルにヒビ入ってることも映司には言わなかったし、何も言わずに一緒に戦ったし、躊躇もせず助けに回った。そして自分を助けられなかった映司を全身全霊で許し、未来に導いたんだと思う。満足したとかいうより映司を助けたいっていう気持ちが、幸せを自分が味わいたい気持ちを凌駕してしまったのか。愛だ。
「俺はもういいよ。もう無理だ」っていうセリフが本当に心に痛くて、映司くんにとってオーズになってからの時間は長い時間をかけたゆるやかな自殺みたいなものだったのかなと思って悲しかった。世界を守るって大仕事もやり遂げたし、オーズの力もグリードの力も失ったし、もう生きてる理由なんかないと思ったんだと思う。誰かを助ける腕がない自分は生きてる価値なんかない、とずっと思ってきたのかな。でも映司が砕けたアンクのメダルを手にしたとき、子供を内戦で助けられなかった思い出のやり直しになってしまうはずのところが、「お前が掴む腕は俺のじゃない」とアンクが言ったことで映司は今まで助けられなかった誰しもから許された気持ちになったと思う。アンクのあの言葉は完全に愛を与える行為だったと思う。映司もまた自分を受け入れてもらって、自分への愛を感じられたから自分を許せて、自分が生きて未来を歩くことも許せて、他人を許せて信じられたんだと思う。誰かに大事に思い思われることの意味を、アンクのおかげで知ったんだと思う。映司くんもアンクと同じだったんだね。本編やMVを見るたびに映司とアンクの関係を私なりに考えてきたけど、今日やっと答えが分かった。映司くんとアンクは、お互いに与えあい、許しあう関係だった。お互いがお互いを人間にした。自分と他人、両方を大事に思う気持ちを芽生えさせた。その上でお互いのそばにいたいと思わせた。これが恋人でなくていったいなんだっていうんだ…。
なんでも自分でやろうとしていた後藤さんが「何でも一人でやろうとするな」って映司に手を差し伸べてくれたのがすごく感動的でした。映司くんと後藤さんの立ち位置が完全に入れ替わった。後藤さんが警察官に復帰したらしき後日談も本当に嬉しかった。逃げずに自分の欲望と真剣に向き合ってきた結果だよね。腐らず努力する人は報われる。本当に正しい欲望との付き合い方だと思う。欲望は世界を救うってほんとだったんだなすげーや会長
あと比奈ちゃん、結局欲張れないままだったのでアンクとの別れのところを初見で「あれ?」と思ったんですが、あれも映司のときと同じく「届かなかった手を悔やむな」っていうアンクの笑顔のおかげで比奈ちゃんも救われた、というシーンだったんだなと思って泣きました。ずっと一人で悩んで、どうしたらいいのか分からなくて苦しんでた比奈ちゃんもまた、映司くんと同じように「都合のいい神様」になって心が壊れてしまうところだった。アンクがあんな風に笑ってくれさえしなければ。アンクと比奈ちゃんの関係も与えあって許しあう関係だったと思う。アンクは比奈ちゃんから命を認められ、愛された。でも与えられっぱなしだったわけじゃない。それがあの別れの笑顔と、「アンク、ありがとう」と、メダルのもう半分を拾うシーンだったと思う。なんでわざわざもう半分が比奈ちゃんのそばに落ちたのか、考えるまでもないと思う。アンクは映司と比奈ちゃんのところに落ちたかったんだと思う。どんな姿になっても大事な人と一緒にいたいし、忘れてほしくない。それが命ある証だと思う。アンクの生きた証は、それを欲したという事実そのものだと思う。
それとあのラストですが、希望のある終わり方で本当によかったと思いました。欲し続ける限り、変わり、生れ、今日を明日にできるんだよね。映司がそれを欲して旅をし続けるならきっと可能性はある。というか映司が欲望をかなえるという物語はここが始まりだと思う。オーズは、すべてを失って決して癒されないほど傷ついた映司がオーズの力と出会って少しずつ自信と人間らしさを取り戻し、でもまた失敗して大事なものを失ったけれど、その代わり本当に求めるものを知ることができた、っていう物語だった。アンクは映司の夢や未来をきっと信じてる。でも俺がいなくてももう大丈夫、だとは思ってない。なぜなら愛してるからね!ずーっとそばにいたいからね!何があってももう離れたくないからね!ははは、もうお前にプライバシーなんてないと思えバーカ!!
一年間、本当にありがとうございました。あんなに楽しくて泣いて苦しかったのは、この物語が、人物たちが、まごうことなく本物だと信じさせてくれたからです。たくさんの感動をくれてありがとう。MOVIE大戦楽しみにしてます!!!
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