47話
もう何も言えないし、何も考えられない。一日中泣いてました。最終回に何がきても受け入れる覚悟だけは決めておこうと思います。あの二人が納得できる形で終われたらそれでいい。
放送日なのでたたんでいます。文章がめちゃくちゃなのと、今まで以上に頭がぐちゃぐちゃなので記憶違いの部分とか言及できていない部分とかあります。
それと遅くなってしまいましたが、拍手と返信不要コメントありがとうございました!!!頑張って最終回まで生き延びましょう…!
放送日なのでたたんでいます。文章がめちゃくちゃなのと、今まで以上に頭がぐちゃぐちゃなので記憶違いの部分とか言及できていない部分とかあります。
それと遅くなってしまいましたが、拍手と返信不要コメントありがとうございました!!!頑張って最終回まで生き延びましょう…!
「これを三枚、ここにはめろ。力が手に入る」
放送前、心を落ち着けるためにちょうど一話を見返したので、回想シーンが色々と感慨深かったです。映司があの「浮遊してしゃべる怪しすぎる謎の腕」をなぜ助ける気になったのかが見返したときにすごく疑問に思えてしまったのだけども(何度も見返したのにそんなこと気にしたこと一度もなかった)、あそこで映司くんが「目の前の困っている人を助ける」っていう、47話現在まさに問題になっている強迫的な正義感を、対象を問わず発揮しなかったらこのお話はそもそも成立しなかったんだな、と思ってちょっと複雑な気分になりました。映司は助ける相手が人間だろうと怪人だろうと関係ない。怪人だから助けないとか、人間だから攻撃の手を緩めるとかそういう線引きをいっさいしてこなかった。価値観がすごく国際的…というか懐が大きな人なんだな、と今までは思っていたけど、今回の話でその理由が分かった。「どんな場所にもどんな人にでも絶対に届く俺の腕、力」。映司がグリードにも同情できたのは、助ける相手の対象を選ばないのは、その欲望が大きすぎるからだ。そんな手はもう、神様にしか持てないのに。結局映司も先代オーズと同じ欲望を持ってしまった。映司がもっともっととなりふり構わず力を求めるさまはあまりにも醜くて、浅ましくて、悲しい。でも「止めないと」っていう映司のセリフはあんまりにもいつも通りで、一年間今までいったい映司の、このお話の何を見てきたんだろうと思った。映司自身にも意識できない奥に隠していただけで、ずっとこんな気持ちで戦ってたんだな、と思った。
映司の中にはもう自分しかいない。あれだけ比奈ちゃんや後藤さんに心配されても、嬉しいって思えても、伊達さんに愛のある怒りを受けても、アンクと分かり合えそうになっても、今の映司はただ必死にあのとき傷付いたまま戻れなかった自分を守ろうとすることしか頭にない。幸せに暮らせるはずだった人生とアンクがあれほど欲しがっていた命と人間としての尊厳をすら捨てて、ただ傷付いた自尊心を取り戻そうとしかしてない。そんな素振りはあんまり見せたことなかったけど、映司は今までずっとみじめな気持ちで打ちひしがれてたんだろうなと思った。かわいそうだ。「もう忘れた。いつまでもこだわることじゃないでしょ」っていう32話のセリフ、リアルタイムで聞いたときものすごく痛々しくて、強がってるように聞こえたけど、やっぱりその印象は間違ってなかった。人助けをする、という行為が絶対的な善であるからこそ、映司くんはその夢をいつまでも捨てられなかったんだと思う。あんなにも傷付いてしまったことが、年月をかけても決して癒されなかったことが、誰の言葉も届かなかったことが、自分も他人も信じることができなかったことが、かわいそうで仕方がない。悲しくて仕方がない。メダルによって欲望が暴走しているだけにしろ。よく考えたら、オーズに出てくる人たちは(会長と里中さんをのぞいて)みんな何かに挫折してる。持っていた夢をそのままの形ではかなえられなかった人たちの集まりだ。六話で映司くんが自ら言っていた「欲望を持つことは悪いことじゃない。要はそれとどう付き合うか」っていうセリフを、結局みんな考えて実行してる。伊達さんはとりあえず自分の体を治すために頑張り、後藤さんは挫折して回り道をしながらも努力してバースの座を手に入れてきちんと自分の手の届く範囲でヒーローしてる。映司くんはどう付き合っていくんだろう。
海辺でのシーンでアンクに「今日の分」と言って小銭を出してたところ、初見ではあまりにも場にそぐわなくて逆にグロテスクに感じてしまったんだけど、あれはアンクの姿を認めたときに、アンク自身が欲しがっていた、ずっと続くはずだった幸せな日常を映司も無意識に本心では欲していたのかなとちょっと思って泣きたくなりました。今まで暴走したとき一度もそんなことなかったと思うんだけど、記憶障害が起きてるのかな。これ以上ぼろぼろになるのは見てられない。映司のグリード態の腿の外側が裂けてるのを見て、なんかそういうのを即座に連想した。心も体も自尊心もぼろぼろになっても自分を投げ出して戦い続けるのをやめられない映司くんを、グリード態が端的に表現しているような気がした。あの姿を見てもなお「そんな手で何をつかむ、何を守る、どこに届く」って言ってくれる伊達さんの存在は救いだし、「何でも一人でやろうとするな」って言ってくれる後藤さんの存在は本当に頼もしいと思う。けれど、一緒に戦ってきた仲間だったはずの人たちの言葉すら、今の映司くんには届いていない。比奈ちゃんとアンクの手は届くのかな。
話が前後するけどアバンのことを。アンクはずっと映司に認められたかったのかもしれない、と思った。感謝されるってことは感謝されることを自分がしたってことの証拠だから、映司に自分の価値を認められたことで映司への親愛の情をはっきり感じられるようになったのかもしれない。愛は自分がそれと感じられなければ意味がない。メズール(と、映司)はどんなに愛を与えても与えられても愛を感じることはできないけれど、感謝されたことで他者から承認され、自尊心が満たされたアンクには感じることができた。きっと自分でもそのことに気付いて、激しく戸惑っていたんだと思う。腕だけだった自分を映司が助けてくれたこと、何度も一緒に戦ってきたこと、自分を取り戻すために命を張って戦ってくれたこと、アイデンティティを認めてくれてたことに、映司から認められて初めて気付けたんだと思う。それはとても幸せなことだと思う。映司もこの短い一年間でアンクに目一杯愛を与えてたんだと思うけどそれは完全に無意識で、自分の与えた愛すら感じることができてない。映司って見返りをまったく望んでないところが大人だな、とずっと思ってたけどそれは愛情というものをうっすら望みながらも感じられないからなんだ、と思った。
また映司くんの話に戻っちゃったけど、映司を攻撃できないアンクと、的をわざと外したアンクをいぶかしげに見ている映司(プトティラ)はいったいどう解釈していいのやら…。先週「世界を確かに味わえるもの、命だ!」ってアンクが言ったときに映司くんが少し固まったときの間に似てはいるんだけど、戦闘マシーンと化しているから「何で外してんだ、罠か」っていう間だったのか、それとも映司くん自身が躊躇しているのか、正直判断がつきかねる。
「何がありがとうだ」「渡すんじゃなかった、こんな奴に」「力が欲しいならこんな程度で暴走してんな!」「この馬鹿が」っていう一連のセリフは本当に愛とそれに対する戸惑いを感じる。愛しちゃったね…とっくに愛しちゃってたとこに気付いてしまったね…。アンクの回想の「ありがとう」がだいぶ美化されていたのもすごいびっくりした。アンクの記憶の中の映司くんは三割増くらいで優しくなってそう。「俺がいなきゃだろ?はいっ大サービスっ」とか「困る」とかも超笑顔かつ語尾にハートマーク付きで思い出してそう。
アンクの攻撃を受けた後に暴走から戻ったときにアンクの姿を認めて「アンク、何でここに?」「一年分のアイス」と、最後に「アンク」って呼ぶところは、46話の会話やつかみ合いと打って変わってものすごく甘えた声出してて(一番デレたときでも聞いたことないような声…)心が痛くなりました。あれが映司くんの本来の姿なんじゃないかな。願望だけど。アンクが途中で「あ?」っていつもみたいに言うところもかつて仲良くしてたころを思い出して苦しかった。パンツから小銭をじゃらっと落としたとき、アンクがすごく悲しそうな顔をしたのも。助けてやらなきゃとでも思ったのか。一緒に暮らしてた頃のことを思い出したのか。いずれにせよ、46話からのぶつかり合いはアンクがこうやって満足を覚えて欲望を捨て去るのと同時に、映司がその逆をいってしまうという、悲しいシーンでもあったわけだ…。映司とアンクはいつだって触れ合ったと思ったらすぐにすれ違ってしまう。悲しい。二人とも何だかんだでクスクシエで過ごした日々に帰りたいんだと思う。映司もアンクも、かりそめであるにしろそれぞれの夢を満たしながら心を通わせあってた。でも多分それが失われてしまったことが分かっていたからこそアンクはアイスを食べに来たんだろうと思う。かりそめだから、いつまでもは続かない。
アバンの後のアンクは別人かと思うほどにすっきりとした顔と声をしていて、彼の中で何かがすっかり変わってしまい終わってしまったんだな、とすぐに分かった。ドクターに攻撃されてもされなくても結果は一緒だったかもしれない。比奈ちゃんが探しに来たときも「どうして」「なんで」と今までのアンクにはないような問いかけをして(今までだったら「何しに来た」って凄むと思う)、「満足してる」って言いながら、比奈ちゃんに命があると認められながら、本当の笑顔で笑ってた。悲しい笑顔だとつい思ってしまうけど、でも爽やかだった。アンクの欲しいものはもう手に入ってしまって、どこにも後悔がないって言うんなら、来週死んでしまっても何も言えない。幸せになって欲しいとずっと思ってきたから、アンク自身がその状態が幸せだって言うんなら視聴者として受け入れる。でも映司と比奈ちゃんには絶対に受け入れて欲しくない、とつい勝手に期待してしまう。でも受け入れる。あのひびを、映司が入れたんでなくてよかったと思った。でもやっぱり死んで欲しくない。信吾さんと常にはかりにかけられ、そのたび常に選ばれてこなかったアンクが、比奈ちゃんに心配をされたときの顔もすごく爽やかだった。「壊れる」なんて言ってるのに。やっぱりいなくならないでほしい。
「戻る」場所が映司のところだってことも泣けました。アンクの「使える馬鹿」は最上級の感謝の言葉だって知ってるんだからね。最終話のサブタイトル「掴む腕」がいったい誰の腕なのか、とても気になります。でも受け入れる。あの怒涛の戦闘シーンでパンツがどこに出てくるのかさっぱり予想つかないけど、受け入れる。映司くんとアンクが幸せでありますように。互いに幸せを感じられますように。それだけを祈って一週間生き延びようと思います。
放送前、心を落ち着けるためにちょうど一話を見返したので、回想シーンが色々と感慨深かったです。映司があの「浮遊してしゃべる怪しすぎる謎の腕」をなぜ助ける気になったのかが見返したときにすごく疑問に思えてしまったのだけども(何度も見返したのにそんなこと気にしたこと一度もなかった)、あそこで映司くんが「目の前の困っている人を助ける」っていう、47話現在まさに問題になっている強迫的な正義感を、対象を問わず発揮しなかったらこのお話はそもそも成立しなかったんだな、と思ってちょっと複雑な気分になりました。映司は助ける相手が人間だろうと怪人だろうと関係ない。怪人だから助けないとか、人間だから攻撃の手を緩めるとかそういう線引きをいっさいしてこなかった。価値観がすごく国際的…というか懐が大きな人なんだな、と今までは思っていたけど、今回の話でその理由が分かった。「どんな場所にもどんな人にでも絶対に届く俺の腕、力」。映司がグリードにも同情できたのは、助ける相手の対象を選ばないのは、その欲望が大きすぎるからだ。そんな手はもう、神様にしか持てないのに。結局映司も先代オーズと同じ欲望を持ってしまった。映司がもっともっととなりふり構わず力を求めるさまはあまりにも醜くて、浅ましくて、悲しい。でも「止めないと」っていう映司のセリフはあんまりにもいつも通りで、一年間今までいったい映司の、このお話の何を見てきたんだろうと思った。映司自身にも意識できない奥に隠していただけで、ずっとこんな気持ちで戦ってたんだな、と思った。
映司の中にはもう自分しかいない。あれだけ比奈ちゃんや後藤さんに心配されても、嬉しいって思えても、伊達さんに愛のある怒りを受けても、アンクと分かり合えそうになっても、今の映司はただ必死にあのとき傷付いたまま戻れなかった自分を守ろうとすることしか頭にない。幸せに暮らせるはずだった人生とアンクがあれほど欲しがっていた命と人間としての尊厳をすら捨てて、ただ傷付いた自尊心を取り戻そうとしかしてない。そんな素振りはあんまり見せたことなかったけど、映司は今までずっとみじめな気持ちで打ちひしがれてたんだろうなと思った。かわいそうだ。「もう忘れた。いつまでもこだわることじゃないでしょ」っていう32話のセリフ、リアルタイムで聞いたときものすごく痛々しくて、強がってるように聞こえたけど、やっぱりその印象は間違ってなかった。人助けをする、という行為が絶対的な善であるからこそ、映司くんはその夢をいつまでも捨てられなかったんだと思う。あんなにも傷付いてしまったことが、年月をかけても決して癒されなかったことが、誰の言葉も届かなかったことが、自分も他人も信じることができなかったことが、かわいそうで仕方がない。悲しくて仕方がない。メダルによって欲望が暴走しているだけにしろ。よく考えたら、オーズに出てくる人たちは(会長と里中さんをのぞいて)みんな何かに挫折してる。持っていた夢をそのままの形ではかなえられなかった人たちの集まりだ。六話で映司くんが自ら言っていた「欲望を持つことは悪いことじゃない。要はそれとどう付き合うか」っていうセリフを、結局みんな考えて実行してる。伊達さんはとりあえず自分の体を治すために頑張り、後藤さんは挫折して回り道をしながらも努力してバースの座を手に入れてきちんと自分の手の届く範囲でヒーローしてる。映司くんはどう付き合っていくんだろう。
海辺でのシーンでアンクに「今日の分」と言って小銭を出してたところ、初見ではあまりにも場にそぐわなくて逆にグロテスクに感じてしまったんだけど、あれはアンクの姿を認めたときに、アンク自身が欲しがっていた、ずっと続くはずだった幸せな日常を映司も無意識に本心では欲していたのかなとちょっと思って泣きたくなりました。今まで暴走したとき一度もそんなことなかったと思うんだけど、記憶障害が起きてるのかな。これ以上ぼろぼろになるのは見てられない。映司のグリード態の腿の外側が裂けてるのを見て、なんかそういうのを即座に連想した。心も体も自尊心もぼろぼろになっても自分を投げ出して戦い続けるのをやめられない映司くんを、グリード態が端的に表現しているような気がした。あの姿を見てもなお「そんな手で何をつかむ、何を守る、どこに届く」って言ってくれる伊達さんの存在は救いだし、「何でも一人でやろうとするな」って言ってくれる後藤さんの存在は本当に頼もしいと思う。けれど、一緒に戦ってきた仲間だったはずの人たちの言葉すら、今の映司くんには届いていない。比奈ちゃんとアンクの手は届くのかな。
話が前後するけどアバンのことを。アンクはずっと映司に認められたかったのかもしれない、と思った。感謝されるってことは感謝されることを自分がしたってことの証拠だから、映司に自分の価値を認められたことで映司への親愛の情をはっきり感じられるようになったのかもしれない。愛は自分がそれと感じられなければ意味がない。メズール(と、映司)はどんなに愛を与えても与えられても愛を感じることはできないけれど、感謝されたことで他者から承認され、自尊心が満たされたアンクには感じることができた。きっと自分でもそのことに気付いて、激しく戸惑っていたんだと思う。腕だけだった自分を映司が助けてくれたこと、何度も一緒に戦ってきたこと、自分を取り戻すために命を張って戦ってくれたこと、アイデンティティを認めてくれてたことに、映司から認められて初めて気付けたんだと思う。それはとても幸せなことだと思う。映司もこの短い一年間でアンクに目一杯愛を与えてたんだと思うけどそれは完全に無意識で、自分の与えた愛すら感じることができてない。映司って見返りをまったく望んでないところが大人だな、とずっと思ってたけどそれは愛情というものをうっすら望みながらも感じられないからなんだ、と思った。
また映司くんの話に戻っちゃったけど、映司を攻撃できないアンクと、的をわざと外したアンクをいぶかしげに見ている映司(プトティラ)はいったいどう解釈していいのやら…。先週「世界を確かに味わえるもの、命だ!」ってアンクが言ったときに映司くんが少し固まったときの間に似てはいるんだけど、戦闘マシーンと化しているから「何で外してんだ、罠か」っていう間だったのか、それとも映司くん自身が躊躇しているのか、正直判断がつきかねる。
「何がありがとうだ」「渡すんじゃなかった、こんな奴に」「力が欲しいならこんな程度で暴走してんな!」「この馬鹿が」っていう一連のセリフは本当に愛とそれに対する戸惑いを感じる。愛しちゃったね…とっくに愛しちゃってたとこに気付いてしまったね…。アンクの回想の「ありがとう」がだいぶ美化されていたのもすごいびっくりした。アンクの記憶の中の映司くんは三割増くらいで優しくなってそう。「俺がいなきゃだろ?はいっ大サービスっ」とか「困る」とかも超笑顔かつ語尾にハートマーク付きで思い出してそう。
アンクの攻撃を受けた後に暴走から戻ったときにアンクの姿を認めて「アンク、何でここに?」「一年分のアイス」と、最後に「アンク」って呼ぶところは、46話の会話やつかみ合いと打って変わってものすごく甘えた声出してて(一番デレたときでも聞いたことないような声…)心が痛くなりました。あれが映司くんの本来の姿なんじゃないかな。願望だけど。アンクが途中で「あ?」っていつもみたいに言うところもかつて仲良くしてたころを思い出して苦しかった。パンツから小銭をじゃらっと落としたとき、アンクがすごく悲しそうな顔をしたのも。助けてやらなきゃとでも思ったのか。一緒に暮らしてた頃のことを思い出したのか。いずれにせよ、46話からのぶつかり合いはアンクがこうやって満足を覚えて欲望を捨て去るのと同時に、映司がその逆をいってしまうという、悲しいシーンでもあったわけだ…。映司とアンクはいつだって触れ合ったと思ったらすぐにすれ違ってしまう。悲しい。二人とも何だかんだでクスクシエで過ごした日々に帰りたいんだと思う。映司もアンクも、かりそめであるにしろそれぞれの夢を満たしながら心を通わせあってた。でも多分それが失われてしまったことが分かっていたからこそアンクはアイスを食べに来たんだろうと思う。かりそめだから、いつまでもは続かない。
アバンの後のアンクは別人かと思うほどにすっきりとした顔と声をしていて、彼の中で何かがすっかり変わってしまい終わってしまったんだな、とすぐに分かった。ドクターに攻撃されてもされなくても結果は一緒だったかもしれない。比奈ちゃんが探しに来たときも「どうして」「なんで」と今までのアンクにはないような問いかけをして(今までだったら「何しに来た」って凄むと思う)、「満足してる」って言いながら、比奈ちゃんに命があると認められながら、本当の笑顔で笑ってた。悲しい笑顔だとつい思ってしまうけど、でも爽やかだった。アンクの欲しいものはもう手に入ってしまって、どこにも後悔がないって言うんなら、来週死んでしまっても何も言えない。幸せになって欲しいとずっと思ってきたから、アンク自身がその状態が幸せだって言うんなら視聴者として受け入れる。でも映司と比奈ちゃんには絶対に受け入れて欲しくない、とつい勝手に期待してしまう。でも受け入れる。あのひびを、映司が入れたんでなくてよかったと思った。でもやっぱり死んで欲しくない。信吾さんと常にはかりにかけられ、そのたび常に選ばれてこなかったアンクが、比奈ちゃんに心配をされたときの顔もすごく爽やかだった。「壊れる」なんて言ってるのに。やっぱりいなくならないでほしい。
「戻る」場所が映司のところだってことも泣けました。アンクの「使える馬鹿」は最上級の感謝の言葉だって知ってるんだからね。最終話のサブタイトル「掴む腕」がいったい誰の腕なのか、とても気になります。でも受け入れる。あの怒涛の戦闘シーンでパンツがどこに出てくるのかさっぱり予想つかないけど、受け入れる。映司くんとアンクが幸せでありますように。互いに幸せを感じられますように。それだけを祈って一週間生き延びようと思います。
comments (0) : - : Edit
Comments